東武鉄道B1形
東武鉄道の開業時から現存する5号蒸気機関車。
(写真:東武博物館/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1898(明治31)年 (※営業開始は翌年)元運行区間:伊勢崎線など
●開業時に投入されたイギリス製の蒸気機関車
東武鉄道が1899(明治32)年に初の営業路線となる北千住〜久喜間開業のために導入した12両の蒸気機関車のうちの10両(3号機関車〜12号機関車)で、当初導入の10両全てがイギリスのべヤーピーコック社製。真ちゅう製の金色の蒸気ドーム、第一動輪のスプラッシャー(はねよけ)に付けられた弓形の銘板が外観面での特徴であり、国鉄5500形蒸気機関車と同型機である。東武鉄道では旅客・貨物輸送の双方の牽引機として長らく活躍し、一部の国鉄5500形も編入しながら1963(昭和38)年まで貨物列車牽引機として活躍。1965(昭和40)年に廃車された5号機関車、6号機関車が東武博物館で保存されており、前者は登場時の姿に復元され、後者は様々な改造が加えられた廃車時の姿となっている。
●車内の様子
6号機関車は屋外展示されている。東武博物館のメインからは少し別の場所にあるので注意。
(写真:東武博物館/撮影:裏辺金好)