東武鉄道12系
オハテ12 1は、ぶどう色2号に昭和20〜30年代の3等車風の赤帯。
(写真:日光線・鬼怒川線 下今市駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1969(昭和44)年東武鉄道デビュー年:2021(令和3)年
運行区間:日光線、鬼怒川線
●展望車に改造された12系客車
12系は国鉄が1969(昭和44)年から1978(昭和53)年にかけて投入した客車で、東武鉄道へ2016(平成28)年にJR四国から2両が譲渡された。いずれも、JR四国が1988(昭和63)年に車内のグレードアップを行いグリーン車に格上げしたもので、快速「ムーンライト高知」や「ムーンライト松山」などで使用した。2021(令和3)年にSL大樹用の中間展望車として運用を開始することになり、オハテ12 1(※旧 オロ12 5)、オハテ12 2(※旧 オロ12 10)の2両が改造。車両の端部にベンチつきの開放型展望デッキが設けられたほか、車内は大型テーブル付の固定式ボックス席を設置。また、車両下部には車外スピーカーを設置し、メロディホーンを鳴らすことが出来る仕様となっている。
なお、14系と車掌車同様に、東武博物館所有の動態保存扱いである。
●カラーバリエーション
オハテ12 2は、青色15号に急行グリーン車をイメージした淡い緑の帯を巻いている。
(写真1枚目:鬼怒川線 下今市駅/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:鬼怒川線 鬼怒川温泉駅/撮影:リン)
●車内の様子
展望デッキ。座席はベンチで、照明はレトロ調のものを設置。
(撮影:リン)
車内は木目調とし、座席は廃車発生品(キハ40?)を流用したボックスシートを設置。大型テーブルも用意されている。
(撮影:リン)