東武鉄道20000系
3編成製造された20070型。外観上の特徴はシングルアーム式パンタグラフ。
(写真:伊勢崎線 西新井駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1988(昭和63)年運行区間:日光線、宇都宮線
元運行区間:伊勢崎線、東京メトロ日比谷線
●5扉車も存在した東武側の日比谷線直通車両
日比谷線直通車両の老朽車の置き換え目的に登場した車両。同時期に営団地下鉄(現:東京メトロ)と東急電鉄も、日比谷線直通車の置き換えを進めていた。その後、日比谷線の03系に5扉車が登場したので、これに仕様を合わせた20050系が登場した。編成の前後各2両が5扉になったほか、制御方式を20000系の主回路チョッパ制御から、10080系の成果を踏まえてGTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御となっている。
1996(平成8)年には3扉車でVVVFインバータ制御方式の車両として20070系も3編成登場し、翌年3月の草加-越谷間の複々線化工事の完了に伴う増発に備えている。なお、シングルアーム式パンタグラフ、LEDスクロール式車内案内表示器(千鳥配置)を装備している。
後継車両として70000系が登場したことにより廃車が進められ、2020(令和2)年3月27日を以って日比谷線直通運用から撤退。一方で、2018(平成30)年から4両編成に短縮の上でワンマン化、塗装変更、行先表示のフルカラーLED化、車内案内表示器の横長LCD式化などを実施した20400型が登場。日光線の南栗橋駅以北と宇都宮線へ活躍の場を移している。
●20000型
前面行先表示が字幕式の20000型。
(写真:伊勢崎線 春日部駅/撮影:裏辺金好)
●20050型
20000系5ドア車である20050系。
(写真:伊勢崎線 春日部駅/撮影:デューク)
特徴的な5扉の配置。
(写真:日比谷線 中目黒駅/撮影:裏辺金好)
●20400型
種車によって下二桁が10番台、20番台、30番台、40番台に分かれる20040型。上写真の20410型は、全車が20070型からの改造。
(写真:日光線 栗橋駅/撮影:裏辺金好)
20430型は、20050型からの改造。5扉だった先頭車は3扉に改造された。
(写真:日光線 南栗橋駅/撮影:裏辺金好)
車内扉上部に設置されたLCDによる案内表示。横長タイプが採用されている。
(撮影:裏辺金好)
20430型の車内。
(撮影:裏辺金好)
20430型の車内。こちらは優先席。
(撮影:裏辺金好)
20430型のうち、3扉改造のため塞がれた扉部分。
(撮影:裏辺金好)