東武鉄道300系


1800系からの改造から30年以上活躍し、特急「きりふり」運用で有終の美を飾った。
(写真:下今市駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1991(平成3)年
元・運行区間:伊勢崎線、鬼怒川線、日光線、野田線、宇都宮線など

●まだまだ使える1800系を転用

 急行「りょうもう」として1800系のうち、200系の増備によって余剰となった編成を活用して誕生した車両。6両編成×2本が300型、4両編成×3本がを350型と区分されている。

 塗装を100系に合わせたジャスミンホワイトの車体にパープルルビーレッドとサニーコーラルオレンジの帯に変更したほか、日光線の急こう配に対応するため、発電ブレーキ・抑速ブレーキが追加されている。車内は回転クロスシート(リクライニング機能なし)である。

 1991(平成3)年7月21日から日光線系統の急行「きりふり」、鬼怒川線系統の急行「ゆのさと」、野岩鉄道・会津鉄道直通の急行「南会津」、宇都宮線系統のビジネスライナー急行「しもつけ」(のちに急行「しもつけ」日光・鬼怒川線の急行車両として運転を開始した。

 2005(平成17)年3月のダイヤ改正で急行「南会津」が廃止される一方、急行「きりふり」「ゆのさと」「しもつけ」は特急に格上げされ、なんと東武特急の仲間入りを果たした。

 2006(平成18)年には特急「ゆのさと」が臨時化されたのちは大きな動きはなかったが、2017(平成29)年4月21日ダイヤ改正で500系「リバティ」が投入されたことに伴い300型が全廃されたほか、2020(令和2)年6月ダイヤ改正で特急「しもつけ」が廃止、2022(令和4)年3月ダイヤ改正で特急「きりふり」が廃止されとにより、350系は定期運用を離脱している。

●ギャラリー


愛称・行先表示
(撮影:裏辺金好)

今は無き、急行「南会津」として活躍していた時代。
(写真:小菅駅/撮影:デューク)

2010(平成22)年4月24日から8月まで運転された「スカイツリートレイン」。
(写真:業平橋〜曳舟/撮影:裏辺金好)

浅草駅と東武宇都宮駅を結んだ特急「しもつけ」。
(写真:業平橋〜曳舟/撮影:裏辺金好)

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