東京メトロ03系


北千住で東武伊勢崎線、中目黒で東急東横線と接続する日比谷線。ただし東横線との直通運転は2013年3月16日改正で終了。
(写真:東急目黒線 多摩川駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:1988年(昭和63年)
運行区間:熊本電鉄、北陸鉄道、長野電鉄
元運行区間:日比谷線、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、東急東横線

●地方私鉄で活躍を始めた日比谷線の車両

 老朽化した日比谷線の3000系置換用として投入され、1994(平成6)年に全車を置き換えた系列。車体はアルミ製で、車両限界から18m3ドアと02系と同じだが、一部には5扉車を組み込んだ編成も投入されており、5扉車を組み込んだ編成には「5DOORS」のシールが貼ってある。また、営団(当時)の車両としては初めて車両制御情報管理装置(TIS)を採用。車内のドア上にはLED式案内表示器が搭載されている。

 01系、02系同様に投入時期により制御装置が異なり、具体的には25編成まではチョッパ制御で26編成以降はVVVFインバータ制御。自動放送についても25編成までは直通先の路線で行われておらず、車内LEDについても直通先では行き先表示のみの表示となっている。26編成以降は前面窓に「V」のシールが貼ってある。

 なお、2000(平成12)年3月8日、中目黒駅付近で列車脱線事故を起こし、東武20050系と側面衝突。死者5名、負傷者64名を出すという惨事となった。

 また、2017(平成29)年からは後継車両である13000系の投入が開始されたことにより、廃車が進められ、2020(令和2)年2月28日を以って営業運転を終了した。一方で2018(平成30)年の熊本電鉄への譲渡を皮切りに、北陸鉄道(浅野川線)、長野電鉄への譲渡が行われている。このうち長野電鉄では、日比谷線で活躍した3000系(長野電鉄3500系)を置き換える形となっている。

●車内の写真


(撮影:裏辺金好)

●バリエーション


5ドア車。1990(平成2)年に編成の両端4両を5ドアにした09編成を皮切りに、第28編成まで投入。先頭車正面には「5DOORS」と表記したマークを掲出している。
(写真:東武スカイツリーライン 西新井駅/撮影:裏辺金好)

方向幕をLED化した編成
(写真:東武スカイツリーライン 北千住駅/撮影:裏辺金好)

●熊本電鉄03形


(写真:北熊本駅/撮影:裏辺金好)

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