東京メトロ1000系
(写真:銀座線 渋谷駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:2012(平成24)年運行区間:銀座線
●銀座線の新たな主力はレトロな外観に
銀座線の主力車両である01系置き換えのために投入された車両で、6両編成。デザインは東洋初の地下鉄として1927(昭和2)年に登場し、約40年間活躍した旧1000形をイメージして当時の車体色を全面に配した上で、銀座線のラインカラーを巻いている。
車内はオールロングシートで、各ドア上部に17インチワイド液晶の車内表示器を採用。また、従来よりもり小型でかつ約 1.4倍の冷房能力を持った冷房装置を搭載しているほか、連結面や座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用している。
さらにシステム面では「操舵台車」を採用。車体と台車の間に操舵リンク機構を搭載し、軸距が変化することで、曲線通過時の車輪の摩擦によるキシリ音を低減している。
なお、最終増備車である平成29年度製造のラスト2編成(第39・40編成)は、地下鉄開業90周年に合わせた特別仕様で登場。さらなるレトロ化が図られ、外観面では尾灯形状の変更、前照灯の1灯化、窓周りのウィンドウ・シル/ヘッダーを模したデザインの実施などが行われた。
また、内装はほぼ全面を木目調とし、吊り革をリコ風に、座席モケットは緑色、手摺りは真鍮色へ変更となった。さらに、ポイント通過時に室内天井灯の消灯と予備灯の点灯を再現可能にするという、恐るべきこだわりを搭載している。
●カラーバリエーション
旧1000形をイメージした、さらなるレトロ化が図られた39編成。40編成も同仕様。
(写真:銀座線 青山一丁目駅/撮影:裏辺金好)
01系に引き続き実施された「くまモン」ラッピング車。
(写真:銀座線 上野広小路駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
(撮影:裏辺金好)