営団地下鉄300形


丸の内線の赤い電車。現在はブエノスアイレスの地下鉄で活躍している。
(写真:地下鉄博物館/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1953(昭和28)年
元・運行区間:丸ノ内線

●丸の内線を代表し続けた車両

 丸の内線開通にあわせて投入された車両。増備中に仕様が変更され、1956(昭和31)年に400形、1957(昭和32)年に500形、1965(昭和40)年に900形が登場しているが、いずれも丸ノ内線で運用され、真っ赤な電車として親しまれた。

 このうち400形は300形から大幅な軽量化を図ったほか、シングルルーフ構造の屋根肩部に形状を変更した車両。また、500形は両運転台構造をやめて片運転台構造としたほか、増備中の645号以降は行先表示器左右の標識灯が無くなっている。
 
 後継車両として02系が登場したことから、1995(平成7)年に丸ノ内線の本線系統から、1996(平成8)年に方南町支線から引退し、営団地下鉄からは形式消滅。

 廃車となった車両のうち、131両は南米アルゼンチン・ブエノスアイレスのメトロビアスS.A.社に売却され、地下鉄B線で運用中。現在も第一線で活躍するが、一部車両に廃車が発生しており、東京メトロでは2016(平成28)年に500形4両(771、734、584、752)を買い戻し、教育用に動態保存を開始している。

 これとは別に、301号は地下鉄博物館で保存・展示されているほか、自治体や民間で保存されている車両も存在している。

●車内の様子


301号の車内。
(撮影:裏辺金好)

八王子市こども科学館で保存されている、652号の車内。500形は更新工事の際に側面をアルミサッシ化している。
(撮影:裏辺金好)

301号の運転台
(撮影:裏辺金好)

●ギャラリー


さよなら運転が行われたときの姿。
(写真:丸の内線 新宿駅/撮影:RSN様)

いすみ市のポッポの丘で保存されている454号。
(撮影:裏辺金好)

八王子市こども科学館で保存されている652号。
(撮影:裏辺金好)

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