東京メトロ3000系
(写真:綾瀬車両基地/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1961(昭和36)年運行区間:長野電鉄長野線
元・運行区間:日比谷線、東武伊勢崎線、東急東横線、長野電鉄屋代線
●日比谷線の初代車両
1961(昭和36)年に日比谷線開通用として投入された車両。車体はスキンステンレス構体で、18m3扉。高加減速を実現し、台車は空気バネ台車を採用し、乗り心地は優良。投入当時、車体デザインから「マッコウクジラ」と呼ばれ、一般の乗客からも有名であった。
しかし、機器の老朽化は避けられず、1988年に03系が登場したため、翌年より廃車が始まり、1994年には全車が引退した。しかし、その引退後も長野電鉄で活躍しているほか、高性能なことから機器類が地方私鉄で、多数流用された。
幸いにも2007(平成19)年、長野電鉄で廃車になった、旧第1編成の2両が東京メトロへ里帰り。営団時代の姿に復元が行われて保存が実現している。
●長野電鉄譲渡車
長野電鉄3000系は赤帯を巻くのが基本スタイル
(写真:長野線 須坂駅/撮影:裏辺金好)