つくばエクスプレスTX−3000系
(写真:流山おおたかの森駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:2020(令和2)年運用区間:つくばエクスプレス線
●交直流両対応のハイグレード通勤電車
2020(令和2)年3月14日改正で運転を開始した、つくばエクスプレスの交直流電車。 開業以来、沿線開発等によって利用客が急増していることに伴い増発用として投入されたもので、日立製作所笠戸事業所にて6両編成×5本=30両が製造。デザインコンセプトは「これまで沿線とともに成長してきた現行車両のイメージを継承し、進化、洗練させることで、つくばエクスプレスの更なる飛躍を感じさせるデザイン」でTX-1000系とTX-2000系の基本ベースを継承しつつ、先頭前面の傾斜を強くしたこととヘッドライトの形状で先鋭感を強調したデザインとしている。また、現行車両のデザインのブルーとレッドを“継承”し、斜めのラインで疾走する express をイメージしスピード感を表現している。
車内はオールロングシートで、6両全ての車両で、範囲を明確にしたフリースペースと UD(ユニバーサルデザイン)シートと優先席を設置。さらに、各ドア上部に42インチハーフの大画面液晶車内案内表示器を搭載し、訪日外国人向けに英語、中国語および韓国語により情報を提供している。
さらに、連結ドアや座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用し、車内の見通しを改善したほか、防犯対策として全ての車両に防犯カメラを設置している。
前照灯はLEDを採用し、消費電力を削減。制御方式はフルSiC-MOSFET素子VVVFインバータ制御である。
●車内の様子など
座席横の仕切りなどに強化ガラスを採用し、開放的な車内。
(撮影:裏辺金好)
ユニバーサルデザインシートを採用した優先席。座面が他の座席より高く、浅く腰掛ける形状とすることで、立ち座りしやすくしている。
42インチハーフの大画面液晶車内案内表示器。広告が非表示の場合は、つくばエクスプレス路線図全てが一度に表示される。
(撮影:裏辺金好)
液晶車内案内表示器の下は停車駅が近づくと、青色または赤色が点灯し、ドアの開閉を事前にお知らせ。
フルカラーLEDを採用した種別・行先表示。