上田電鉄5200系
現役時代の5200系。
(写真:別所線 下之郷駅/撮影:JS3VXW様 禁転載)
●基本データ
デビュー年:1958(昭和33)年 / 上田電鉄(上田交通)デビュー年:1986(昭和61)年元運行区間:別所線
●5000系と共に旧型車両を一掃した、日本初のステンレス車両
上田交通5200系は、電車としては日本で初めて、外板にステンレス鋼を用いた車両として名高い東急5200系の譲渡を受けたもの。基本性能や外観は、東急5000系(初代)と同一であるが、5000系をより重量が嵩んだ。骨組みは「銅」を使用し、外板にのみ「ステンレス」を用いることで無塗装化によるコスト・メンテナンス削減を図った。当初は東急東横線で活躍した後、東急田園都市線へ転属。その後も、東横線復活、大井町線転属と転属が多かったが、最後は目蒲線で活躍し、1986(昭和61)年までの28年間にわたり運用。そしてデハ5200形の5201.5202の2両が、上田交通デハ5201及びクハ5251となり、5000系と共に旧型車両の一掃に貢献した(※中間車両デハ5211も部品取り用として譲渡)。
しかしその活躍は長くは無く、東急7200系譲渡により1993(平成5)年に運用終了。
デハ5201は東急に返還され、クハ5251は上田交通に下之郷駅の倉庫として再活用。幸いにも足回りが残ったままであったことから、近年になって5000系を運用していた松本電鉄からパンタグラフを調達。なんと東急時代の姿に復元が行われ、イベント時に公開されている。