特急かもめは、愛称名自体は戦前に客車特急として「つばめ」と共に東京〜神戸で運転。戦争の激化で廃止された後、1953(昭和28)年3月に京都〜博多間の特急として復活し、さらに1961(昭和36)年10月にキハ80系特急型気動車が投入され、京都〜長崎・宮崎間の特急となり、長崎と縁が出来る。また、同時期に予備車を使って「みどり」が主に新大阪〜大分で運転を開始し、姉妹的存在の列車に。その後、かもめは西鹿児島に延長されたり、佐世保行きが登場したりする。
1975(昭和50)年3月に山陽新幹線が博多まで開業するといったん廃止され、翌年7月に長崎本線・佐世保線電化を受けて485系が投入され、小倉・博多〜長崎間の電車特急として再々登場。佐世保行きの特急を「みどり」として、多くの列車は博多〜肥前山口間で併結運転を行った。
1989(平成)元年3月に、783系”ハイパーサルーン”が投入されるも485系使用の列車も残り、1990(平成2)年3月に鉄道業界を仰天させた、外観が窓周り以外基本的に赤一色の「KAMOME EXPRESS」、ついで赤一色の「RED EXPRESS」に大胆にリニューアルした。さらに、「みどり」「ハウステンボス」との併結による13両編成も登場。
しかし、2000(平成12)年3月改正に於いて885系(通称:白いかもめ)登場に伴い、485系はついに降板した。
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