特急 たざわ
 1982年、田沢湖線・奥羽本線経由で盛岡〜秋田を結ぶ東北新幹線連絡特急として誕生。愛称は、線名かつ、沿線の観光名所として名高い田沢湖よりとったもので、それ以前は仙台〜秋田の急行列車の愛称としても使われていた。地味ながらも秋田と首都圏を連絡する重要な列車として重宝されるが、そのために田沢湖線が新幹線直通の線路へ改良されてしまい、工事期間中は盛岡〜秋田が廃止。北上線経由でキハ110系による特急「秋田リレー」が運転され、特急「たざわ」は一部列車が特急「いなほ」「白鳥」の補完として運転していた秋田〜青森の運転のみとなった。

 しかし、これは愛称名とはかけ離れた列車となってしまい、秋田新幹線「こまち」が登場すると同時に、「かもしか」へと愛称が変更になったが、2010(平成22)年12月の東北新幹線新青森開業により、この愛称も「つがる」へと変更となった。なお、従来は特急列車の名前がそのまま新幹線の愛称の1つになることが多かったが、秋田新幹線で「たざわ」が採用されなかったのはファンを驚かせた。たしかに、「秋田」新幹線としては「こまち」なのかもしれないが・・・。
(上写真:田沢湖線 盛岡駅/撮影:daikiti)

国鉄時代末期の「たざわ」。
(写真:田沢湖線 青森駅/撮影:daikiti)