平安時代は京に住む貴族たちの別荘地ととなっていた宇治。紫式部が書いた源氏物語では、全54帖の物語のうち、最後の10帖が宇治を舞台にしており(通称「宇治十帖」)、風光明媚な場所として人気スポットになっていました。現在でも美しい山々に、清らかな流れの宇治川が、昔からの宇治の面影を今に残していますが、建築面では平等院、宇治上神社が世界遺産に指定されています。特に平等院の鳳凰堂は、平安時代から現存している壮大な建物。10円玉の裏側にも描かれていますが、文句なしに日本を代表する建築遺産です。
(撮影:七ノ瀬悠紀/Nextボタンで次の写真が見られます。)