向河原駅(JR東日本)
▼開業年月日
1927(昭和2)年3月9日▼所在地
神奈川県川崎市中原区▼駅構造
地上駅▼主な利用可能路線
南武線▼メモ
南武線の中でもなかなかローカルな雰囲気が残る駅。旧南武鉄道の印象を色濃く残し、私鉄チックな印象も・・・。また、目の前にNECの工場がある関係で、朝だけは駅の雰囲気に似合わず、多くの通勤客が降りていきます。駅のそばにスーパーがあり、食堂やコンビニなども一通りそろっているので、その気になれば一日中いられるでしょう(そんなに撮影などのネタがあるかどうかは別として)。かつては、NECの製品をここから貨物列車で積み出していたのか、ヤードの跡地が残っています。ほんの少しだけだがレールも残っています。下町的な印象の強かった南武線沿線も随分と様変わりし、路線自体も高架化など変化を遂げていますが、この駅は昔の印象をまだまだ残している。
(撮影&解説:デューク)
▼駅とその周辺の様子
向河原駅の構内。
構内は何の変哲もない対向式ホームである。ホームの屋根は案外短く、ホーム全体のおよそ半分程度しかない。
下りホームの反対側にはヤードの後が広がっている。上りホームは植木などがされていて、趣がある。
向河原駅の改札口。
改札口は上りホームのほうにある。出入口は少なく。これで朝の通勤客をさばけるのかと疑問になるが、とある理由から問題にはなっていない。
改札口からホームへは高低差があるものの、階段ではない。ある意味バリアフリー??もっとも坂がちと急かな(それに下りホームへは跨線橋の階段を登らないといけない)。
ヤード跡の様子。
昔はここから製品の積み出しが行われていたのだろうか。
線路が残っているのがわかる。しかも架線も残っている・・・が、荒れ放題で、とても列車が走れそうな状態ではない。
ヤード跡の様子その2。
ヤード跡も武蔵小杉寄りの方は線路も撤去され、一部は駐輪場に変身している。また、一部のスペースは写真のように花壇となって、地元のボランティアによって手入れがされている。こういう取組を見ると、空き地の有効利用というのはなにもビジネスばかりではないなぁと思う。
巨大なビルが出現!!
南武線沿線に敷地を持つ富士通や日立に刺激されたのか、向河原に拠点を持つNECも自社ビルを建てている。
朝の臨時改札口。
朝の南武線は武蔵中原〜川崎間で最大本数を数える。そのため踏切はしまりっぱなしとなる。駅舎からNECの敷地に行くには踏切を渡らないといけない。そのため、朝の間だけ下りホームから出れる臨時改札が開くというわけだ。「日本電気専用改札口」ということで、NECの社員じゃないと出れない??(試したことがないので不明)