蒲須坂駅(JR東日本)
  J.R.Kamasusaka Station


▼メモ

 さくら市の北部にある駅で、東北本線が長久保経由の旧ルートから現在のルートになった後に、大動脈の施設増強の一環として蒲須坂信号場として開設されたが、まもなく地元住民の運動により駅に昇格した。現在では鉄道写真の有名撮影地の最寄りとして知られている。業務委託駅。

 駅周辺は、旧国道4号が近くを通っている駅舎側を中心に住宅も多数あるが、主に水田が広がっている。周辺はかつて太平洋戦争後ヤミ米の一大産地となっていたこともあったようである。

 駅舎はコンクリート造りで、線路の東側に作られている。待合室内には、窓口、自動券売機、乗車証明発行機、ベンチ、簡易Suica改札があるが、窓口業務は現在行っておらず、シャッターが下りたままである。この他改札内にトイレが存在する。

 駅構内は、2面4線であったが、現在では旧1番線が使用停止、旧3番線が保守用となりフェンスが張られており、実質2面2線となっている。また、ホーム番号もふり直されている。

 なお、現ルート開通によって廃止となった長久保駅は、この付近、現在の市立押上小学校の南側付近にあったようで、同小学校の敷地内には駅名盤と線路のモニュメントが見られる。これは敷地外からも見ることが出来る。また、旧ルートの現ルートとの合流点は、当駅の黒磯より付近とのことだ。
(写真・解説:Akku)

※写真は2010年7月21日撮影。
一部出典:さくら市ミュージアム−荒井寛方記念館−
第60回企画展 氏家駅開業110周年記念 鉄道浪漫 氏家ステーション物語 冊子より

▼開業年月日

1920年(大正9年)12月2日
            (信号場として)
1923年(大正12年)2月11日(駅昇格)

▼所在地

栃木県さくら市蒲須坂

▼駅構造

地上駅

▼主な利用可能路線

東北本線(宇都宮線)

▼駅の様子


2番線ホーム(黒磯・盛岡方面)より駅構内を望む。ホーム上はベンチがあるものの、その部分以外は屋根などは存在しない。また、ホーム高さもかさ上げされていない。
 なお、E231系の背景に見える木は山桜の木で、他にも数本ツツジが植栽されている。


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