国立駅(JR東日本)
▼メモ
国立駅は、2面3線を有する中央本線の高架駅。元々は、堤康次郎が経営する箱根土地株式会社(現・プリンスホテル)が、東京商科大学(現・一橋大学)初代学長の佐野善作とともに、国分寺と立川の間に位置した当時の谷保村へ国立大学町を開発した際に、請願駅として駅舎を建設し、鉄道省へ譲渡したもの。開業当時から使われていた駅舎は、フランク・ロイド・ライトに師事した河野 傳(つとう)が設計したもので、イギリスの田園都市の小住宅にみられる赤い三角屋根に白い壁、ロマネスク風の半円アーチ窓やドーマー窓が取り入れられているのが特徴。
高架化に伴い2006(平成18)年10月8日に駅舎としての役目を終え、国立市指定有形文化財とされた上で解体され、長らく部材が保管され続けていたが、2020(令和2)年4月6日に復元工事が完了。当初の内部軸組み部材の約7割を再利用し、創建当時の姿を再現。観光待合スペースとして、かつてと同じ場所に建っている。
なお、国立駅南口は一橋大学、北口は鉄道総研などの最寄りとなっている。
(写真&解説:裏辺金好)
▼開業年月日
1926年(大正15年)4月1日▼所在地
東京都国立市北一丁目▼駅構造
高架駅▼主な利用可能路線
中央本線▼駅の様子
現在の国立駅南口
国立駅北口
中央改札の様子
復元された旧国立駅舎
現役時代の旧国立駅舎
同じく現役時代の旧国立駅舎。
同じ角度で現在の国立駅。
再現された開業当時の改札口
再現された開業当時の切符売り場
現在の旧国立駅舎背面
国立駅ホームの様子
国立駅を通過するEF65形と西武101系。国立駅の東側で、中央本線から武蔵野線貨物支線が分岐している。
国立駅を通過するE257系特急「かいじ」。
国立駅を通過する189系「ホリデー快速富士山」。
高架化前の国立駅と201系青梅特快。