宇都宮駅(JR東日本)



▼メモ

 栃木県の県庁所在地、宇都宮市の代表駅であり、1885年(明治18年)開業と、栃木県内の駅としては、小山駅、石橋駅と並び最も古い。

 東北本線(宇都宮線)は当駅を境に系統分断する列車が多く、湘南新宿ラインも当駅を始発とする。更に東北新幹線・日光線・乗り入れの烏山線が集結し、乗換駅としての重要度も高い。

 駅舎は1983年(昭和57年)の東北新幹線開業時に竣工したもので、新幹線は高架、在来線は橋上駅となっており、商業施設「パセオ」を併設する。

 駅前は、西口(トップ画像)は旧来からの繁華街に面しているが、位置的には繁華街の東の外れにある。駅から数分の地点には市内を南北に流れる田川が流れ、何本かの通りに沿って様々な商業施設が建ち並び、活気があるが、近年は空洞化が進んでいるようだ。また、西口は県内でも有数の規模のバスターミナルを持ち、大半のバス路線は宇都宮駅では西口(宇都宮駅停留所)に発着する。

 東口は現駅舎の開業時に設置され、その後宇都宮運転所の一部を削って再開発事業が行われ、バス・タクシーターミナルが完成、21階建ての商業ビルが建設される予定であったが、現在、不況などの影響で開発業者が撤退してしまい、中断されている。現在用地は2013年までの期限付きで利用されており、宇都宮餃子館という餃子の販売・飲食施設が設置されている。周辺にはその宇都宮運転所のほか、商業施設、病院などがある。

 なお、東口より歩いて数分の位置にある駅東公園にはかつて宇都宮機関区に所属した現存唯一のEF57である7号機が静態保存されており、一見の価値がある。

 構内は、新幹線が2面4線の通過線を持つ標準的な構成で、下り(仙台・新青森方面)が1番線、上り(大宮・東京方面)が4番線を名乗る。在来線は5・7〜10番線となっており、5番線が主に日光線列車の発着に利用される他は、特に区別はない。

 なお、宇都宮駅は駅弁発祥の地の一つとされており、開業日にごま塩のおにぎり2つと二切れのたくあんを竹の皮で包み、5銭で売ったのがはじまりといわれる。
(写真・解説:Akku)

▼開業年月日

1885年(明治18年)7月16日

▼所在地

栃木県宇都宮市川向町

▼駅構造

高架駅(新幹線)・地上駅(橋上駅 在来線)

▼主な利用可能路線

東北新幹線
東北本線(宇都宮線)
湘南新宿ライン(横須賀線直通)
日光線
烏山線(宝積寺から東北本線乗り入れ)

▼駅の様子


駅東口ロータリー周辺。再開発計画の中断により、現在中途半端な状態だ。


新幹線ホーム。駅舎の直上に設けられている。写真は上り列車。


在来線ホームはその大半を橋上駅舎に覆われている。 7番線には両毛線から直通の115系が停車中。なお、115系が初めて配属されたのはここ宇都宮運転所(当時、小山電車区はまだ無かった。)である。今でも1日一往復、ここに姿を見せる。


主に日光線列車が発着する5番線は、日光線のレトロ化により、茶色を基調としたエントランスとなっている。
なお、奥に見えるのは新幹線のコンコースである。


その5番線ホームはこのような状態。なかなか素敵な空間に仕上がっている。
なお、階段とその周辺についてはサイン類の大半はレトロ化されているが、ホーム両端には従来のままの箇所もある。


駅東側に広がる宇都宮運転所。
電車・気動車・電気機関車・ディーゼル機関車が揃う、なかなか面白い場所だ。


駅東口に立つ、「LRTがまちを変える」の看板。
 2006年頃には、「5年後を目指す」などと言われていたが、バス事業者や市民団体などの反対により、実質頓挫してしまった格好だ。果たして実現する日は来るのだろうか。


西口バスターミナルの奥に鎮座する「餃子像」。宇都宮名物の餃子の皮に包まれたヴィーナスをモチーフとした、これまた宇都宮名産、大谷石の石像である。以前は東口に立っていたが、2008年、東口再開発により移転。その移動の最中に真っ二つに壊れ、全国ニュースで報道され全国的知名度が上昇した。
 この時は、クリスマスシーズンと言うことで、サンタの衣装を身に纏っていた。

↑ PAGE TOP