熊本駅(JR九州・熊本市交通局)
▼開業年月日
1891(明治24)年7月1日(JR)1924(大正13)年8月1日(熊本市交通局)
▼所在地
熊本県熊本市春日三丁目▼駅構造
高架駅▼主な利用可能路線
九州新幹線、鹿児島本線(三角線直通あり)、豊肥本線、熊本市交通局(熊本駅前電停)▼メモ
元々は九州鉄道の駅として誕生したもので、中心市街地からは離れているが近年は再開発が急速に進められている。在来線の連続立体交差化事業、周辺の整備事業が進められ、新幹線駅舎は2011(平成23)年3月のダイヤ改正で供用を開始。また、在来線は2015(平成27)年3月14日に一部高架化、2018(平成30)年3月17日に全面高架化を達成。高架下商業施設「肥後よかモン市場」も開業している。
2019(平成31)年3月16日に建築家の安藤忠雄氏の設計による在来線駅舎が完成し、熊本城の武者返しをイメージした幅240メートル、高さ最大12メートルのグレーの外壁が姿を現した。2021(令和3)年4月21日には、地上12階建て、地下1階建てのJR熊本駅ビル「JRくまもとシティ」(アミュプラザくまもと、ホテル「THE BLOSSOM KUMAMOTO」)が開業した。
ホームは在来線が島式ホーム2面に、それぞれ切欠ホームが設けられた合計2面6線。新幹線は島式ホーム2面4線を有している。
(撮影&解説:リン、裏辺金好 ※特記を除く)
▼駅とその周辺の様子
改築された白川口の駅舎。
かつての白川口(在来線側)駅舎。1991(平成3)年に改装されているが、基本は1958(昭和33)年に建てられたもので非常に古いものだった。
JR熊本駅ビル「JRくまもとシティ」と熊本市交通局の電停。
熊本市交通局の電停。
2010(平成22)年4月26日にリニューアルされた際の熊本市交通局の電停。市電のサイドリザベーション化に伴う線路移設が行われ、雲をイメージした1つの白い大屋根で覆われていた。写真は0800形。
この大屋根は僅か9年で姿を消しているが、熊本県が建築文化事業「くまもとアートポリス」の一環として約2億6300万円で建設したもの。ところが、鉄筋コンクリート製で重さが約千トンあり、熊本地震後の耐震性が不安視されたのだとか。
線路移設前の旧電停時代。
JR熊本駅在来線の改札口。
新幹線口の駅舎。
新幹線口の改札口。
新幹線口の改札口内部。
新幹線駅舎内に誕生した商業施設。
新幹線ホームは2面4線。全列車が停車する。
熊本駅へ入線する800系「さくら」。
ホーム全景と三角線のキハ40系。
熊本駅に入線する鹿児島本線の817系。
熊本駅を出発する豊肥本線の815系。
肥薩線直通の特急「かわせみ・やませみ」。この日は車両運用の都合で、「かわせみ」が「いさぶろう・しんぺい」の車両だった。(撮影:リン)
熊本駅に入線する特急「A列車で行こう」。
駅前に乗り入れてくる熊本市電。こちらは全国に衝撃を与えたLRV、9700形。
〇高架化前
熊本駅構内にあったレンガ車庫。九州新幹線乗り入れ工事により取り壊された。
787系による特急「リレーつばめ」。九州新幹線全通後は見納めとなった。
熊本駅に到着した寝台特急「なは」。
(撮影日:2008年2月10日/撮影者:ひょん君)
豊肥本線の主力はキハ200形。
キハ185系による特急「くまがわ」。
同じくキハ185系による特急「九州横断特急」。
九州新幹線開業後、熊本駅を発着する貴重な在来線特急の1つである。
485系特急「有明」。09年8月のリバイバル運転。
国鉄型車両も活躍しているが、その印象は随分と薄くなった。
熊本駅を発着するSL人吉。
2010(平成22)年12月までは、古豪のキハ58系も豊肥本線の観光列車「あそ1962」として運転。
熊本駅構内に車両基地があった頃の姿。写真は急行「くまがわ」用キハ65形、58形など。
現在、この場所は再開発工事が進められている。
787系特急「有明」。現在では見られない、初代「つばめ」色。