東海道新幹線をはじめ、名鉄、豊橋鉄道(路面電車含む)が乗り入れる、愛知県でも有数の規模を持つ駅。東海道新幹線は2面3線、在来線は5面8線のホームを持ち、うち3番線を名古屋鉄道が使用するという珍しい形態。これはかつて、愛知電気鉄道(名鉄の前身)が豊橋〜平井信号場までの4kmを、豊川鉄道(JR飯田線の前身)と並行に単線を建設し、互いの単線を共用していた名残である。
豊橋鉄道は路面電車である東田本線が、駅前駅として1925(大正14)年7月14日に開業。豊橋駅とは多少離れていた状態が続いていたが、ついに1998(平成10)年2月19日に路線を延伸。豊橋駅と直結したことは記憶に新しい。
また同じ豊橋鉄道でも1927(昭和2)年に開業した、郊外線である渥美線は、豊橋駅に隣接する形で別に駅舎を持つ。従来は地味な印象であったが、2008(平成20)年6月5日に移設の上で新駅舎がオープン。1面1線だったホームは1面2線となり、列車の発着も大幅に改善された。
(撮影&解説:裏辺金好)
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