浅草駅(東武鉄道・東京メトロ・東京都交通局)


▼メモ

 東京メトロ浅草駅は銀座線の始発駅で、日本初の地下鉄駅で相対式2面2線のホームを持つ。また、東京都交通局(都営地下鉄)も相対式ホーム2面2線を持つ地下駅である。

 一方、東武浅草駅は、東武線の基点となる駅で、3面4線のホームを持つ高架駅。特急・急行・快速といった優等列車系統はすべて浅草発となっている。駅は、当時東京の最繁華街として栄えた浅草への路線を巡って京成と熾烈な争奪戦をした経歴があり、結果的に東武の街となった。

 しかし、駅自体は隅田川に迫っている上に、駅直前で急カーブを描いてしまっているため、これ以上の拡張がほぼ不可能であり、無理無理に拡張して何とか6両の有効長を確保した。

 戦後、繁華街は次第に山手線沿線へと移っていき、浅草の相対的地位はだんだん低下して行った。特に東武線の浅草駅の有効長が6両に制限されたため、ターミナルとしての機能が限定されたのが大きく響いた。

 駅の構成上、大規模な近代化が非常に難しく、駅は以前の印象を色濃く残している。駅ビル(上写真)は、1931(昭和6)年10月に関東初の本格的な百貨店併設のターミナルビルとして建築されたもので、外観は1974(昭和49)年にアルミ製の外壁が取り付けられるなど改変が加えられていたが、東京スカイツリー開業を契機に、2012(平成24)年5月に建築当時の姿に復元され、新たな浅草のシンボルとして再生した。
(写真:裏辺金好/解説:デューク&裏辺金好)

▼開業年月日

1927年(昭和2年)12月30日(東京メトロ)
1931年(昭和6年)5月25日(東武鉄道)
1960年(昭和35年)12月4日(東京都交通局)

▼所在地

東京都台東区浅草一丁目(東京メトロ)
東京都台東区花川戸一丁目(東武鉄道)
東京都台東区駒形一丁目(東京都交通局)

▼駅構造

高架駅(東武鉄道)
地下駅(東京メトロ・東京都交通局)

▼主な利用可能路線

東京メトロ銀座線
東武スカイツリーライン(伊勢崎線)
都営浅草線

▼駅の様子


リニューアル前の東武浅草駅。

停車中の30000系。

停車中の東武100系特急「スペーシア」

浅草駅を出るとすぐに隅田川を渡る。

特徴的な金色のアレに加え、東京スカイツリーも浅草駅近くからよく見える。

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