554.富山市の新たな路面電車「セントラム」建設レポート
 各地で建設構想が出ながらも、一向に進まない新しい路面電車LRTの計画。計画が進んでいたはずの宇都宮市も先行き不透明、確実視されていた堺市では反対派の市長が当選し、これと言った公共交通のあり方も考えないまま、建設中止となるようですが、車社会の富山市では、しっかりとした市民合意形成の元、鉄道復権へ舵を切っております。
 今回はいよいよ開業を今年12月末に控えた、中心市街地の路面電車新線「セントラム」の建設状況をレポート。撮影日は10月11日です。
(下解説&撮影:CH様 禁転載)

まず、起点となる丸の内交差点です。現在の路線は富山駅前から来て大学前方向(右)に曲がっていきますが、環状線はこれを反対側(左)に曲がっていきます。まだ交差点まで線路は延びていません。
日本通運の広告電車、派手です(笑)。この電車では女性運転士の指導が行われておりました。路線延長で運転士が増員されるのでしょう。
富山城を左手に見ながら、大手町交差点を右に曲がります。
この辺りは、かなり軌道工事が進んでいます。
大手町交差点を右に曲がると、大手モールがあります。
この区間は、トランジットモール化されるため、軌道敷設と同時に歩道の舗装も行われています。
越前町交差点を左折すると、一番町交差点にさしかかります。
ここは国道41号線ですが、越前町交差点から国道横断の工事はまだ行われていないようです。左手には富山大和デパートがあります。
実は、越前町交差点から、西町交差点までは、昔路面電車が走っていました。また、一番町交差点から西町交差点にかけては、軌道の敷設が進んでいます。道路に比べ、かなり軌道の位置が高いのが気になりました。
西町交差点で従来路線と合流します。 ここもかなり工事が進んでいます。交差のポイントになるであろう部分は掘り起こされています。その気になれば合流ポイントはすぐにできそうです。
向こうからやって来た路面電車の方向幕が「富山駅前」になっているのは間違いですが(本来は「南富山駅前」)、ここを右折して富山駅前行きになる電車も将来できるのかもしれません(笑)。まあそのころにはさすがに7000系は引退しているでしょうが(爆)

感じとしては、軌道もまだ確保できておらず、ましてや架線や停留所なども見えず、あと2ヶ月で大丈夫かな?という感じですが、ライトレール工事もこんな状態の後、2ヶ月で仕上げた実績があるので、大丈夫なのかもしれません(爆)。