605.JR北海道735系、甲種輸送される
 2010(平成22)年3月10日、山口県の日立製作所笠戸工場から、JR北海道の新型車両となる735系が発送、甲種輸送されました。同系列は札沼線電化に伴う新型車両と見られており、日立の製作するアルミ製車体「A-train」の流れを汲むものでJR北海道では初のアルミ車となります。
 事前の発表が全くない車両だったこともあってか、悪天候ながら下松駅ほか沿線には多くのファンが詰めかけました。
(上写真解説:リン)

猛吹雪の中、下松駅ホームに入線。
(写真:山陽本線 撮影:リン)
連結面。どんなカラーリングが施されるのか楽しみな状態。*後日、721系と似た配色になることが発表されました。
(写真:山陽本線 下松駅/撮影:リン)
天候の回復した広島県内では多くのファンに出迎えられた。
(写真:山陽本線 新井口駅/撮影:リン)
(写真:山陽本線 白市駅/撮影:リン)
今回も使い込まれた国鉄型車両の脇を颯爽と駆け抜ける光景が繰り広げられた。
(写真:山陽本線 白市駅/撮影:リン)
北海道に上陸した735系。DD51が牽引した。
(写真:千歳線 上野幌〜新札幌/撮影:札幌人様 禁転載)
(写真:千歳線 上野幌〜新札幌/撮影:札幌人様 禁転載)
(写真:札幌運転所/撮影:OTB様 禁転載)

 参考までに、私(リン)が見た限りでの仕様や印象などを記しておきます。
 ・編成はクハ735−100+モハ735−100+クハ735−200の3両編成で、クハ735−100にトイレと車いすスペースを設置している。編成番号は「A-(モハ735の車両番号)」。

 ・正面の造形は731系とほぼ一緒。側面の裾絞りがあるのも一緒だが、側面上部が狭まる731系に対して735系は垂直に立ち上がっている。また、アルミ製でコルゲートも無く張り上げ屋根で雨樋も隠れているため非常にすっきりした印象。

 ・683系のように枕木方向に斜めのカバーが取り付けられるなど、床下機器の耐雪構造が強化されているもよう。

 ・車内は扉間に9席のロングシートを配置し、3席ごとに手すりを配置。731系に装備されていた収納式座席は廃止された。また、中央扉を挟んで互い違いに3席ずつ、計6席の優先席を備える。トイレの向かい側は車いすスペースとして座席が無い。

 ・ドア脇にくずかごとエアーカーテンを装備。

 ・全くの無塗装で、パンタグラフも載せられておらず車内ドア上の案内表示板も設置されていなかったので、北海道に到着した後さらに手が加えられるものと思われる。


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