JR九州の新D&S列車である「かんぱち・いちろく」が運転を開始
2024(令和6)年4月26日から、JR九州の新たなD&S列車である「かんぱち・いちろく」が運転を開始しました。月、水、土に特急「かんぱち」として博多→由布院→別府、火、金、日に特急「いちろく」として別府→由布院→博多で、久大本線経由にて運転されています。列車名の「かんぱち」は、久大本線の開通に尽力した麻生観八(あそう かんぱち/大分県九重町に本社を置く八鹿酒造の3代目)に由来。また、「いちろく」は久大本線をカーブさせ、、北由布・ 南由布両村を通すよう働きかけた衛藤一六(旧大分県農工銀行の頭取)に由来します。
車両のデザインは、鹿児島県の建築会社IFOO(イフー)が担当。また、「物語の入り口に連れていく」をコンセプトに、福岡、大分両県にゆかりのあるアーティスト10組が、沿線の歴史や文化、自然などを感じさせる24点のアートを制作し、車内に展示しています。さらに、2号車には樹齢約250年の杉を使った長さ約8mの一枚板カウンターを設置しているのが特徴です。
(撮影:kajibooh)
特急「いさぶろう・しんぺい」用のキハ47形と、キハ125形を改造。形式名は、新たに2R形とされ、1号車は2R-16、2号車は2R-80、3号車は2R-38とされています。このうち、2Rとは「2人のロマンスカー」、16は衛藤一六、80は杉のテーブルの長さが約8mあること、38は麻生観八が八鹿酒造の3代目だったことに由来しています。
(写真;久大本線 野矢駅)
(写真;久大本線 野矢駅)