仁和寺〜京都市右京区〜
  Ninna ji (Buddhist temple)
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▼アクセス
JR京都駅より市バス26番
京福電鉄北野線 御室駅

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仁和寺ホームページ
 兼好法師の「徒然草」第52段で登場する、”仁和寺にある法師”で有名な寺院。平安時代、第58代光孝天皇が西山御願寺」(にしやまごがんじ)として着工されたのが起源で、888(仁和4)年に次の宇多天皇が遺志を継いで完成させ、仁和寺となりました。以来、大いに栄えますが、1467(応仁元)年に勃発した応仁の乱では境内の殆どの建物を消失。再興されたのは、江戸幕府3代将軍徳川家光の時代である寛永年間になってからです。
 1994(平成6)年には古都京都の文化財の1つとして世界遺産に指定。広大な境内には、江戸時代から明治時代にかけて建てられた貴重な建築物が現存し、さらに国宝や重要文化財が数多い宝物を多く有しています。
仁和寺の建築物

二王門 [重要文化財]
 1641(寛永18)年築。左右に金剛力士を配し、門自体も圧倒的な迫力を持っています。

白書院
 1890(明治23)年築。焼失した仁和寺御殿の代用として建築されたもので、諸堂が復旧したあとは白書院として使われています。
白書院
 白書院を彩る数々の襖絵は、福井晴帆が1937(昭和12)年に描いたもので、松を主題に四季折々の風景を描いています。
宸殿
 1914(大正3)年築。仁和寺にある御殿の中では最も重要な建物で、5年の歳月をかけて完成されました。化粧材には全て、木曽御料林産のヒノキが使われた立派な木造建築です。
北庭
 
宸殿には白川砂を敷き詰めた簡素な南庭と、池を配した豪華な北庭が配されています。
霊明殿
 1911(明治44)年築。御殿内にある唯一の仏殿で、仁和寺歴代の門跡位牌を祀っています。
中門 [重要文化財]
 1641(寛永18)年築。仁和寺は寛永年間に再興されますが、そのときの建築の1つです。
経蔵 [重要文化財]
 1641(寛永18)年築。

鐘楼 [重要文化財]
 1644(寛永21)年築。
金堂 [国宝]
 1613(慶長18)年築。京都御所の紫宸殿を寛永年間に移築したもので、桧皮葺の屋根を瓦葺に変えています。京都御所の遺構として非常に貴重な建築物。

五重塔 [重要文化財]
 1644(寛永21)年築。各層の屋根の大きさがほぼ均等であり、統一感のある美しい姿となっています。
御影堂 [重要文化財]
 1613(慶長18)年築。京都御所の清涼殿の部材を使って建築されたもの。