東京都千代田区〜霞ヶ関の中央省庁めぐり〜
   Chiyoda City , Tokyo Metroporitan

▼MAP

▼アクセス
東京メトロ丸の内線、日比谷線
千代田線霞ヶ関駅

▼関連サイト

国土交通省HP 霞ヶ関散歩
 今回は日本の頭脳とも言える霞ヶ関を中心とする中央省庁を探訪します。建築好きとしては、いわゆる官庁建築の見本市。明治から平成まで、様々な姿の官庁を堪能することが出来ます。

農林水産省・林野庁・水産庁(合同庁舎1号館)
 1959(昭和33)年築。戦後はじめての本格的耐火建築として計画されたもので、当時最も重要な課題だった「食」を扱う農林省(当時)が入居しました。ちなみに農林水産省になったのは1978(昭和53)年から。
 左手奥に見える高い建物は、東京地裁&東京高裁。


警視庁
1980(昭和55)年に改築されたもので、警視庁創立100年を記念したもの。世界随一の規模を誇っています。


総務省・消防庁・警察庁・国家公安委員会(中央合同庁舎2号館)
 総務省は、旧・自治省+郵政省。自治系では選挙、地方振興や地方税に関する仕事など、郵政系ではより良い電子社会のための法整備や技術開発支援などを行っています。
 国家公安委員会は、内閣府の外局で、国務大臣である委員長と5人の委員による合議制の行政委員会。 国民の良識を代表する者が警察を管理することにより、警察行政の民主的管理と政治的中立性の確保を図ろうとするもの(国家公安委員会ホームページより)。


国土交通省・海上保安庁・観光庁(中央合同庁舎3号館)
 1963(昭和38)年から工事が始まり、1973(昭和48)年に完成。地上11階、地下2階の建築。国土交通省は、旧・建設省+運輸省+国土庁+北海道開発庁。総務省などの合同庁舎2号館と直結しています。


旧司法省(中央合同庁舎第6号館赤れんが棟)
 【国重要文化財】
 1895(明治28)年築。明治政府が招聘した、ドイツ人建築家ヘルマン・エンデと、ヴィルヘルム・ベックマン、及び日本人・河合浩蔵により、司法省の建物として建築されました。
 関東大震災は乗り越えますが、太平洋戦争での空襲で、外観を残し焼失。しかし、復旧され、1950(昭和25)年からは法務省の建物として利用されました。そして1996(平成8)年、法務省が合同庁舎6号館に移転したため、復元がなされ、重要文化財に指定されました。


旧司法省(中央合同庁舎第6号館赤れんが棟)
 【国重要文化財】
別角度から撮影。重厚な門も素晴らしいもので、旧司法省は明治の洋風建築の中でも屈指のものでしょう。
東京地方裁判所・東京高等裁判所(裁判所総合庁舎)
 ちなみに最高裁判所は国会議事堂、国立国会図書館の北側にあり、霞ヶ関にはありません。


法務省、最高検察庁、東京高等検察庁、東京地方検察庁(除・交通部)、公安審査委員会、公安調査庁
(中央合同庁舎第6号館A棟)

日比谷公園の北側、赤れんが棟の裏側に建設されたもの。



弁護士会館(写真真ん中)/東京家庭裁判所、東京簡易裁判所(民事)(中央合同庁舎第6号館C棟)
*さらに左の建物は下で紹介。


厚生労働省、環境省、内閣府(防災担当)(中央合同庁舎第5号館)


経済産業省(経済産業省庁舎本館)
 1984(昭和59)年築。地上18階、地下3階の建物で、窓を内側にへこませているのが特徴。経済産業省は、旧・通商産業省。位置関係は日本郵政株式会社の隣、財務省の向かい側。


中小企業庁、資源エネルギー庁(経済産業省庁舎別館)
厚生労働省などと同じ並びで、経済産業省の裏側に建つ建物。

外務省
国会議事堂から霞ヶ関方面に行くとすぐ見えるのが、外務省。建物は結構古いです。
お役人さん達も、結構劣悪な環境で働いているなぁ、と痛感する次第。


財務省
 1939(昭和14)年築の近代建築。大蔵省営繕管財局の設計によるこの建物は、入り口のアーチを除けば、見事なほど簡素。しかし、周囲の中央省庁の建物が次々と建て替えられる中、戦前から残る建物として貴重です。


文部科学省、文化庁(霞が関コモンゲート旧文部省庁舎)【国登録有形文化財】
 1932(昭和7)年築。鉄骨鉄筋コンクリート造6階建、スクラッチタイル貼の戦前からの建物で、大蔵省営繕管財部の設計。中庭の周りを1周して建てられている面白い建物でしたが、2004年より再開発が始まり、道路に面した部分のみ保存の上、霞が関コモンゲートという高層ビルが建ちまました。


文部科学省、会計検査院、金融庁(霞が関コモンゲート「中央合同庁舎7号館」)


会計検査院(旧建物)
 1935(昭和10)年築。大蔵省営繕管財局の設計で、文部科学省の隣に建っていた戦前の建築でしたが、合わせて再開発され解体。現存していません。


特許庁

内閣府、内閣法制局(中央合同庁舎4号館)
 1971(昭和46)年築。内閣府は、旧総理府+経済企画庁+沖縄開発庁など。国会議事堂が目の前に見える他、財務省の裏側に位置しています。内閣府は、内閣総理大臣を補佐し、各省の調整を行い、主に経済諮問会議や特命担当大臣などに関する仕事をします。


日本郵政(旧郵政省)
 郵政省→総務省(郵政事業庁)、日本郵政公社を経て民営化されて現組織になりました。そのため現在では官庁ではありませんが、かつての郵政省ということでここに掲載。まあ、再び実質的に国有化に近くなってきていますが・・・。