有名な観光名所、実際に行ってみると期待はずれ・・・なんてこともありますが、北陸有数の自然風景である東尋坊は本当に驚きの風景、というか驚きの体験が出来る場所。自殺の名所と揶揄(やゆ)されるにもかかわらず、これと言った立ち入り制限はなく、この断崖絶壁の先端にまで行くことが可能。人が多い日には、自分が足場の悪い部分で転んで、他人を押してしまったら・・・という恐ろしさ(もっとも、往々にしてそういう場所の方が細心の注意を払うので、安全であったりもしますが)。
さて、東尋坊は坂井市三国町安島に位置する崖で、越前加賀海岸国定公園に属しています。世界にここを含めて3箇所しかない(・・・とされる)輝石安山岩の柱状節理が織り成す光景が見所です。東尋坊をめぐる観光船が頻繁に出ているほか、近くは観光地として賑わい、多くの店が連なっています。
ちなみに東尋坊という名称は人名に由来しており、時は平安時代末期の寿永の頃(1182〜83年)、乱暴あるいは恋愛関係で争いとなり、ここから突き落とされた平泉寺(勝山市)の東尋坊という僧である伝えられています。
(撮影&解説:裏辺金好)