立山黒部アルペンルート同様に、富山県の観光で人気なのが黒部峡谷鉄道を使ったルート。こちらは富山駅から富山地方鉄道で宇奈月温泉駅へ行き、隣接する黒部渓谷鉄道宇奈月駅からトロッコ列車に乗り換え、黒部川の美しい景色を堪能しながら、欅平駅に至るルートです。
片道約1時間20分の旅で、出発地はその名の通り温泉街ですが、黒部渓谷鉄道沿線も黒薙温泉、猫釣温泉など多くの名湯を持っています。立山黒部アルペンルートの近くまで行きますが、前述の黒部ルートという、特殊なコースを体験できない限り、双方のルートを行き来することは困難。
ただし、富山地方鉄道の宇奈月温泉駅から立山駅へは直通列車が運転されていますので、富山県東部をぐるっと回ることになりますが、起点駅どうしのアクセスは悪くありません。
富山地方鉄道
宇奈月温泉駅へは、富山駅より富山地方鉄道に乗車します。写真は、西武鉄道の特急レッドアロー号として活躍していた車両。こんなところで出会うことが出来ます。ちなみに、この列車は観光列車用にリニューアルされたもので、この日は立山駅への直通列車に運用されていました。
黒部峡谷鉄道 宇奈月駅
富山地方鉄道の宇奈月温泉駅にほぼ隣接する、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅。
ここから黒部川に沿ったトロッコ列車の旅が始まります。食事やトイレはここで済ませておきましょう。
トロッコ列車
元々は電力会社の専用鉄道として運営されていたもの。現在も目的の1つですが、建設用の資材や作業員輸送を主な輸送任務としていました。ところが、「沿線が綺麗だから乗せてくれ」と要望が高まり、「生命の保証をしない」を前提に一般客の取り扱いを始め、好調だったことから昭和46年7月に黒部峡谷鉄道が発足し、観光輸送を正式に開始しました。ただし、冬季は雪崩の危険もあるので運転を休止します。
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