大門宿は、江戸時代に将軍が日光参拝のために通るために整備された「日光御成街道」という、日光街道の脇街道の宿場町の1つ。日光御成街道は、本郷追分(文京区弥生一丁目)で中山道から分岐しているもので、
岩淵宿(東京都北区)
川口宿(埼玉県川口市)
鳩ヶ谷宿(埼玉県鳩ヶ谷市)
大門宿(埼玉県さいたま市緑区)
岩槻宿(埼玉県さいたま市岩槻区)
幸手宿(埼玉県幸手市)
となり、幸手宿で日光街道に合流します。
さて、その大門宿では現在も本陣、そして脇本陣ともに表門が残っています。上写真は本陣の表門で、1694(元禄7)年に建てられた長屋門形式の門で、さらに番所がついているのが特徴。江戸時代は会田家が本陣、問屋を勤め、現在でもここは会田家が所有しています。
なお、埼玉県指定史跡となっています。
(撮影&解説:裏辺金好)