大門宿本陣表門・脇本陣表門〜埼玉県さいたま市緑区〜
  Daimonin Jyuku in Midori-ku Saitama City , Saitama Prefecture

 大門宿は、江戸時代に将軍が日光参拝のために通るために整備された「日光御成街道」という、日光街道の脇街道の宿場町の1つ。日光御成街道は、本郷追分(文京区弥生一丁目)で中山道から分岐しているもので、
 岩淵宿(東京都北区)  
 川口宿(埼玉県川口市)
 鳩ヶ谷宿(埼玉県鳩ヶ谷市)
 大門宿(埼玉県さいたま市緑区)
 岩槻宿(埼玉県さいたま市岩槻区)
 幸手宿(埼玉県幸手市)
となり、幸手宿で日光街道に合流します。

 さて、その大門宿では現在も本陣、そして脇本陣ともに表門が残っています。上写真は本陣の表門で、1694(元禄7)年に建てられた長屋門形式の門で、さらに番所がついているのが特徴。江戸時代は会田家が本陣、問屋を勤め、現在でもここは会田家が所有しています。
 なお、埼玉県指定史跡となっています。

(撮影&解説:裏辺金好)
 ▼MAP

 ▼アクセス
 JR浦和駅、川口駅よりバス


○風景


本陣前の風景
付近に大きな道路も整備されていますが、現在でも交通量は比較的多いです。


大門宿脇本陣表門 【さいたま市指定有形文化財】
本陣表門と同規模。1776(安永5)年、徳川家の日光社参のために建てられたものです。
なお、本陣表門には縦格子付きの番所があるのに対し、こちらは番所が無く、また窓も小さなものです。


脇本陣前の風景