志登支石墓群は糸島市(旧・前原市)志登の、弥生時代前期から中期及ぶ墓地遺跡。1953(昭和28)年に発掘が行われ、支石墓10基、甕棺墓8基が確認され、国史跡に指定されています。
支石墓は、長さ約1,5m〜2m、厚さ50cmほどの平石上石を、数個の石で支える形式のもので、上石は玄武岩と花崗岩を用いています。
副葬品として6号支石墓から打製石鏃6点、8号支石墓から柳葉形磨製石鏃4点が出土されており、特に磨製石鏃は朝鮮から多く発見されていることから、古代九州と朝鮮が密接な関係であったことをうかがわせます。
(撮影:kajibooh/解説:裏辺金好)