館内の様子
ML−500形リニアモーターカーマグレブ
1977(昭和52)年に1両が製造された無人の実験車両。形式の500は500km/hを意味する。
1979(昭和54)年には宮崎浮上鉄道実験センターで当時の世界記録517km/hを記録した。
0系新幹線(21-1,22-1,16-1,35-1)
0系新幹線の最初に製造されたトップナンバー車。先頭車2両(21−1・22−1)・グリーン車(16−1)・ビュッフェ車(35−1)が編成を組まれて展示されている。
大変貴重なのだが、狭い館内の隅に置いてあるため全体を見るというのはなかなか難しい。鉄道記念物に指定されている。
0系新幹線
反対側の先頭車の様子。反転フラップ式案内表示機も展示されている。
1800形蒸気機関車 1801号
1881(明治14)年にイギリスから輸入した日本初の勾配用蒸気機関車。鉄道記念物に指定されている。
1880(明治13)年に開通した京都〜大津間の逢坂山越え用に使用された。
151系特急型電車(モックアップ)
特急「こだま」で使用された151系のモックアップ。運転席を見学できる。特急「こだま」は1958(昭和33)年に登場した東京〜大阪を結ぶ国鉄初の電車特急で
、従来の客車特急「燕」「はと」が7時間半で結んでいたものを6時間半と劇的な時間短縮を成し遂げた。
101系通勤型電車(モックアップ)
1957(昭和32)年に登場した国鉄初の新性能通勤型電車。オレンジやカナリアイエローといった明るいカラーを採用し、従来の茶色一色であった国鉄電車の暗いイメージを払拭させた。
EF52形電気機関車 EF52 1
昭和初期、大正期に導入された輸入電気機関車に代わる国産電気機関車の開発が鉄道省と民間メーカーの合同で行われ、その結果誕生した日本初の国産大型電気機関車がこのEF52形である。1928(昭和3)年から7両が製造され、東海道本線で使用された。鉄道記念物に指定されている。
サンフランシスコケーブルカー
1959(昭和34)年に大阪市の姉妹都市であるサンフランシスコ市より贈られた車両。
国鉄東名高速バス(三菱エアロエース B906R)
1969(昭和44)年に製造された国鉄初のハイウェイバス。高速夜行バス「ドリーム号」で使用された。
日産ダットサン16型セダン(左)・ダットサン13型ロードスター(右)
1932(昭和7)年から製造された「ダットサン」ブランドのひとつ。16型セダンは1937(昭和12)年に、13型ロードスターは1934(昭和9)年に製造された。
ダイハツミゼットMPA
1957(昭和32)年に登場した小口運搬用の3輪軽トラック。それまでの小口運搬は2輪車が主流だったため、荷物を多く積載できるミゼットは大ヒットとなった。写真のMPAはアメリカ輸出用のタイプ。
三菱500A11型
三菱500は1960(昭和35)年に登場した戦後の三菱初の乗用車。日本のモータリゼーションの先駆けとなった自動車である。写真のA11型は1961(昭和36)年に製造されたタイプで、排気量を上げ、定員を5名にするなどの改善を行った。
ヒルマンミンクスPH400
いすゞが1953(昭和28)年からイギリスのルーツ社より部品の供給を受けて生産した自動車。1957(昭和32)年までにはすべての部品を国産化できるようになった。いすゞはこれによりトラック・バスだけでなく乗用車の生産も始めるようになった。なお、写真のヒルマンは国産車である。
スバル360DX
1958(昭和33)年に登場した日本初の本格的軽乗用車。航空機の機体と同じモノコック方式を採用したことで軽量化に成功した。
川崎式KAL−1型小型機
川崎航空機が1953(昭和28)年に2機製造した軽飛行機。戦後の航空機製造再開最初の小型機である。1号機は川崎航空機社内の連絡用に、2号機は離樹上自衛隊の連絡機として使用された。
エアロ・コマンダー680F型小型機
1960(昭和35)年にアメリカのエアロ・コマンダー社が製造した高性能双発プロペラ機。プロペラが高い位置につけられているため撮影が行いやすく、新聞社の取材・航空写真・測量に使われた。写真の機体は朝日新聞社の「東風(こちかぜ)」。