安楽寺〜長野県上田市〜
  Anraku Ji in Ueda City , Nagano Prefecture

 安楽寺は長野県上田市別所温泉にある曹洞宗の寺院で、山号は崇福山。鎌倉時代以前の歴史は判然しませんが、上写真の八角三重搭(国宝)は鎌倉時代末期から室町時代初期に建てられたものと考えられ(近年の研究では鎌倉時代前期との説も)、由緒ある寺院です。

 ちなみに別所温泉周辺は寺院が非常に多く。信州の鎌倉と呼ばれています。
 (撮影&解説:裏辺金好)
 ▼MAP
▼アクセス
 上田電鉄別所温泉駅より徒歩
▼関連サイト
 安楽寺公式サイト

○風景


黒門
1792(寛政4)年築。別所温泉駅から徒歩で歩くと最初に見えてくる門。お寺の中心はもう少し先。



山門

鐘楼
1769(明和)年築。和様、禅宗様の折衷様式で建てられました。
江戸時代(宝歴年間)から使っていた鐘は太平洋戦争時の金属供出で失われてしまったそうです。

本堂

経蔵 【上田市指定文化財】
1784(寛政16)年築。方3間、ぬりこめ、宝形造、銅板葺の建物です。


輪蔵 【上田市指定文化財】
経蔵内に収められているもので、廻転式書棚のようなもの。
輪蔵を廻転すれば、文字が見えない方も看経と同じ功徳にあずかることができる、とされています。


八角三重塔 【国宝】
鎌倉末期、または室町初期の建立といわれるもので、日本で現存唯一の唯一の八角塔婆。

八角三重塔 【国宝】
下から見上げて撮影。非常に優美な姿です。