長崎県北部に位置する佐世保市。今回は主に中心部にある近代建築を少数ではありますがご紹介したいと思います。その前に佐世保市の特徴をご紹介しますと、1886(明治19)年5月に佐世保軍港の立地したことで、近代の佐世保の歴史がスタート。人口3700人の佐世保村は、海軍の佐世保鎮守府設置(明治22)年、佐世保駅の設置(明治31年)を経て、1902(明治35)年には人口4万5000人の佐世保市となりました。
そして日清戦争と日露戦争では国内における最前線の軍港として活躍。第2次世界大戦では度重なる空爆を受けますが、現在でも軍関連の近代建築も数多く残っているのが特徴です。
その中でも代表的なのが、上写真の旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)。1923(大正12)年に建てられ、国の登録有形文化財に指定されています。第1次世界大戦の鎮守府所属艦船の武勲をたたえるために、九州・四国各県の寄付で建設された2階建ての建物です。
(解説&撮影:裏辺金好)
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