浅野セメント(太平洋セメントの前身)が石灰石輸送のため、1930(昭和5)年に製造した23トン積ホッパ車。引退後は福井鉄道に譲渡され、砕石散布用に改造された。
1906(明治36)年製造。北越鉄道(現在の信越本線 直江津〜新潟間)の8トン積有蓋車。ただし、大正時代に10トン積みに荷重を増やしている。
ト200形有蓋車 ト246
1917(大正6)年製造。愛知電気鉄道(名古屋鉄道の前身)が常滑線用に製造した有蓋車だったが、大正時代末期に10トン積無蓋車に改造されている。ブレーキシリンダーが無いため、車体に白十字のマーキングがされている。
ワフ21000形有蓋緩急車 ワフ21120
1934(昭和9)年製造。2トン積の有蓋緩急車で、それとしては初の鋼製車。鮮魚や貴重品などの小口貨物を輸送していた。車掌室は2人乗務できる。引退後は、西濃鉄道(岐阜県)にて推進運転用に使われていた。
タム8000形タンク車 タム8000
1962(昭和37)年製造。15トン積過酸化水素専用タンク車。過酸化水素の分解を抑制するために純アルミ製のタンクを採用している。ただし、スチール製よりも高価で強度が弱い。末期は南四日市駅を中心に使用されていた。
ト1形無蓋車 ト15
1912(大正元)年製造。瀬戸電気鉄道(名古屋鉄道の前身)が製造した10トン積無蓋車。あおり戸と妻板の高さが同じなのが特徴で、あおり戸は2分割構造になっている。
テラ1形有蓋車 テラ146
1965(昭和40)年製造。生石灰を輸送するための有蓋車。生石灰が水と反応して発火しないよう木製ではなく鉄製となっている。
ワ11形有蓋車
1929(昭和4)年製造。蒲原鉄道(新潟県)の10トン積有蓋車。鉄製の有蓋車が主流になってきた中で、木製のものとして登場した。
DB101号
1957(昭和32)年製造。東海道本線用宗駅から延びる巴川製紙所(静岡県)の引込線で貨車の入換を行っていたディーゼル機関車。引退後は名古屋市内で保存されていた。
シキ160形大物車 シキ160
1955(昭和30)年製造。変圧器輸送用の130トン積大物車。全長23m、自重40トン、車軸12軸という巨大な貨車。前後に分離したトラス構造の車体の間に変圧器を挟み込んで輸送する「吊り掛け式」という構造を持つ。
タム500形タンク車 タム2920
1958(昭和33)年製造。15トン積ガソリン専用タンク車で、2軸タンク車としては最多両数の621両が製造された。