若宮井路笹無田石拱橋〜大分県竹田市〜
国登録有形文化財の若宮井路笹無田石拱橋(わかみやいろ ささむたせっこうきょう)は、大分県竹田市挟田の笹無田川に架かる石造2連アーチの水路橋で、長さは59m、幅4m。1917(大正6)年5月8日に竣工し、竹田市を流れる稲葉川から取水した水を朝地町(現・豊後大野市朝地町)に送水する若宮井路の一部として、今も活躍しています。設計は地元の農業土木技師である工藤虎彦。
元々は1901(明治34)年の通水当初に、鉄管サイフォン式で建設。しかし1903(明治36)年に破裂したことから木造橋を設置しました。しかし維持補修の観点から石橋への架け替えが検討されました。そして、1916(大正5)年5月15日に石橋に架け替えられますが、なんと5日後に崩壊。このため再建されたのが、現在の橋です。
ちなみに石拱橋(せっこうきょう)とは、石造のアーチ型の橋という意味です。
(撮影:リン/解説:裏辺金好)
○風景
上から見た水路
現在も水が流れる若宮井路笹無田石拱橋。隣にかかる鉄道橋はJR豊肥本線のもの。
風景