彌彦神社・弥彦山〜新潟県西蒲原郡弥彦村〜



○解説

 新潟市から南西に車で30〜40分ほどの距離に位置する弥彦山。「おやひこさま」の愛称を持ち、古くから御神体として信仰されてきた標高634mの山で、その頂上には後述する弥彦神社の御神廟、そして展望台があり眺めは絶景。登山道での登山のほか、ロープウェイ、車の3通りの登り方があります。


 弥彦山麓に位置するのが彌彦神社(弥彦神社)で、創建年代は不詳ですが、万葉集にも詠われる由緒ある神社。現在の社殿その他建築の大半は、1912(明治45)年の弥彦大火で焼失したことに伴い、1916(大正5)年に再建されたもので国の登録有形文化財に指定されています。

 このページでは弥彦神社周辺の建築なども併せてご紹介します。
(撮影・解説:裏辺金好)

○場所



○弥彦駅と弥彦公園



JR弥彦駅
1916(大正5)年築。当時の越後鉄道が弥彦駅〜西吉田駅(現在の吉田駅)間開通と同時に建設した、開業当時以来のものです。





旧・鈴木家住宅 【国登録有形文化財】
1802(享和2)年築。元々は現在の彌彦神社宮司官舎付近に建てられたもので、1878(明治11)年の明治天皇による北陸巡幸の際には、右大臣の岩倉具視が宿泊しました。
1912(明治45)年の弥彦大火発生の際にも類焼を免れましたが、弥彦駅近くの現在地へ移築されています。

○彌彦神社


彌彦神社一之鳥居 【国登録有形文化財】
1916(大正5)年築。柱間約6m,高さ約8.4mの規模で、四脚建て両部鳥居です。





彌彦神社拝殿・幣殿・本殿 【国登録有形文化財】
1916(大正5)年築。拝殿は前面に唐破風の向拝を付け、後方左右に神饌所と伺候所を従えています。

彌彦神社神饌所 【国登録有形文化財】
1916(大正5)年築。神社の台所に相当する施設です。


摂社・神廟など
一部は国の登録有形文化財に指定されています。


十柱神社 【国指定重要文化財】
1694(元禄7)年築。元々は長岡藩主である牧野忠辰が建てた「五所宮」です。

○弥彦山


弥彦観光索道が運営する弥彦山ロープウェイ。


現在のロープウェーは3代目で、1990(平成2)年に近畿車輛で製造。「うみひこ」「やまひこ」の2両があります。


駐車場と展望レストランを結ぶクライミングカー。


パノラマタワーとその周辺
佐渡ヶ島が見られるようですが、写真撮影日は無理でした・・・。

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