金沢湯涌江戸村〜石川県金沢市〜
金沢湯涌江戸村は、金沢の奥座敷である湯涌温泉にある金沢市の野外歴史博物館。2010年8月にオープンしたもので、金沢市を始めとする石川県内(1棟は福井県内)にあった歴史的建造物を移築し、公開しています。元々は湯涌温泉街にあった白雲楼ホテル(廃業)の隣にあった金沢江戸村にあった建物を再移築したものです。
(解説&撮影:裏辺金好)
○場所
○町家・武家ゾーン
旧・多賀家表門 【金沢市指定有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市兼六元町
18世紀頃の建築で、人持組5000石という上級武士の屋敷の表門。現在は金沢湯涌江戸村の入り口として活用されています。
旧・松下家住宅 【国指定重要文化財】/旧所在地:石川県金沢市泉2丁目
1830(文政13)年頃築。旧北国街道沿いにあり、農家相手に種苗の販売や街道の利用客を相手に茶店を営んでいた商家建築です。
旧・松下家住宅 【国指定重要文化財】(内部)
旧・山川家住宅 【金沢市指定有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市竪町 1830(文政13)年頃築。江戸時代から明治・大正にかけて繁栄した商家で、「通楽庵」と名付けられた茶室を併設しています。
旧・山川家住宅 【金沢市指定有形文化財】
旧・永井家住宅 【金沢市指定有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市菊川町 19世紀頃の建築。犀川のほとり、かつての主馬町にあった軽組頭クラスの住宅で、大正〜昭和初期の代議士で、逓信大臣を務めた永井柳太郎の生家でもあります。
旧・永井家住宅 【金沢市指定有形文化財】
旧・鯖波本陣石倉家住宅 【国指定重要文化財】/旧所在地:福井県南条郡南越前町
1868(慶応3)年築。北国街道の鯖波宿の本陣で、人馬継立問屋でもありました。
旧・鯖波本陣石倉家表門 【国指定重要文化財】
旧・鯖波本陣石倉家納屋門 【国指定重要文化財】
旧・鯖波本陣石倉家【国指定重要文化財】
○農家ゾーン
旧・平家 【石川県指定有形文化財】/旧所在地:石川県鳳珠郡能登町
17世紀頃の建築で、18世紀中頃に一旦古材を使用して建てなおしています。また、平家は能登町(旧柳田村)で肝煎(きもいり、庄屋など村の代表)を務めた古い家柄です。
旧・野本家 【金沢市指定有形文化財】/旧所在地:石川県鳳珠郡能登町
19世紀頃の建築で、こちらも代々肝煎(きもいり)を務めた家柄。また、土間ニワは御白洲(おしらす)に使われました。
旧・高田家住宅 【石川県指定有形文化財】/旧所在地:石川県金沢市湯涌河内町
18世紀前半の建築。江戸時代の本百姓の家で、建物内に馬屋を持ちます。
旧・園田家住宅 【国指定重要有形民俗文化財 】/旧所在地:石川県金沢市二俣町
19世紀前半の建築で、加賀藩に御料紙を納めていた紙漉き農家です。