三鷹市山本有三記念館〜東京都三鷹市〜
○解説
三鷹市の玉川上水沿いにある山本有三記念館は、１９２６（大正１５）年に実業家の清田龍之助の住宅として建てられた洋館で、設計者は不詳。作家の山本有三が１９３６（昭和１１）年に取得して、家族とともに住みますが、１９４６（昭和２１）年に進駐軍に接収されました。１９５１（昭和２６）年に返還されますが、室内はペンキがベタベタに塗られるなど悲惨な状態であったらしく、山本有三は戻ってくることなく、１９５３（昭和２８）年までは国立国語研究所三鷹分室が置かれ、１９５６（昭和３１）年に山本有三は東京都へ土地と建物を寄贈。
１９５８（昭和２３）年から東京都立教育研究所三鷹分室「有三青少年文庫」が置かれたのち、１９８５（昭和６０）年に三鷹市へ移管。１９９４（平成６）年に三鷹市有形文化財となり、保存修理を経て１９９６（平成８）年から三鷹市山本有三記念館として一般公開されています。
(撮影・解説：裏辺金好）
○場所
○風景
玄関ホール
背面
イングルヌック
応接間
食堂
応接間と食堂は、現在は壁が取り払われて一体的な展示スペースに改変されています。
長女の部屋
洋室書斎
和室書斎
元々は洋室でしたが、山本有三が改装させたもの。東京都への移管時に、山本有三の長男宅へ移築されていましたが、三鷹市へ移管された際に再移築されました。
書庫
現在はガランとしていますが、往時は本が沢山あったそうです。
家族の部屋
路傍の石
元々は山本有三が裏庭に運ばせてきたもので、東京都へ寄贈された際に通り沿いに移設されました。
映画「路傍の石」
昭和３０年代を中心に何度か映画化されていますが、１９６４（昭和３９）年版ではガンダムのシャア役で今も大活躍中の声優・池田秀一さんが子役として主演。
