和歌浦天満宮〜和歌山県和歌山市〜
○解説
和歌浦天満宮は、和歌山市和歌浦にある神社で、学問の神様である菅原道真を祀り、大宰府天満宮、北野天満宮とともに日本の三菅廟といわれています。社伝によれば、10世紀後半(平安時代中期)に創建されたといわれ、紀伊国名所図会(江戸時代後期)では菅原道真が大宰府に左遷される際、和歌浦に停泊したとしています。
現在の社殿は1585(天正13)年の羽柴秀吉による紀州攻めの後、和歌山城代の桑山吉晴による修築を経て、1605(慶長10)年頃に紀州藩主の浅野幸長が再建させたものです。
(撮影・解説:裏辺金好)
○場所
○風景
参道
楼門 【国指定重要文化財】
1605(慶長10)年築。
本殿 【国指定重要文化財】
1604(慶長9)年築。 このほか、本殿東後方の多賀神社本殿、天照皇大神宮・豊受大神大神宮も同時期に建てられ、国指定重要文化財となっています。