旧師団長官舎〜新潟県上越市〜
○解説
旧師団長官舎は、1910(明治43)年築。旧日本陸軍高田第13師団長、長岡外史中将(1858〜1933年)によって建てられたもので、主に1階が洋風、2階が和風の和洋折衷の建築です。1991(平成3)年まで自衛隊高田駐屯地の幹部宿舎として使われた後、上越市が現在地へ移築、復原したものです。ちなみに長岡氏は、オーストリア軍人のテオドール・エードラー・フォン・レルヒ少佐が伝えたスキーを軍隊に導入し、日本におけるスキー普及のきっかけとなりました。
(撮影:リン/解説:裏辺金好)
○場所
○風景
立派な髭がトレードマークの長岡中将。名字からは新潟県を連想させますが、周防国都濃郡末武村(現・山口県下松市)出身です。
書斎
婦人応接室
半温室
食堂
男子応接室
台所
階段
ここからは2階
座敷・居間
座敷・居間
座敷・居間
旧・第四銀行高田支店(旧・百三十九銀行本店)
おまけで市内の近代建築から1つ。1931(昭和6)年に百三十九銀行本店として建てられ、1943(昭和18)年から2009(平成21)年まで第四銀行高田支店として使われたもの。現在は上越市(文化振興課)の事務所となっています。ちなみに、この場所はもともと、建築家として名高く、辰野金吾と共に日銀本店の設計にかかわった長野宇平治(1867〜1937年)の生家があった場所です。所在地:新潟県上越市本町3-3-2