浦安市郷土博物館〜千葉県浦安市〜
浦安市郷土博物館は、かつて漁師町だった浦安の歴史と文化をテーマにした博物館で、2001(平成13)年4月1日に開館。最大の特色は、屋外展示場「浦安のまち」。浦安市内から移築した古民家に、古写真などを元に浦安で使われた様々な建物や施設が建ち並び、かつての浦安の町並みを再現しています。
(撮影&解説:裏辺金好)
○地図
○風景
船宿(左)/たばこ屋(旧本澤家住宅)(右) 【浦安市指定有形文化財】
船宿は大川(江戸川)端沿いの船宿をイメージして再現したもの。 一方、旧本澤家住宅は1926(大正15)年に浦安市猫実5丁目4番8号の境川沿いから移築したもので、通りに面した1階は「たばこ屋・雑貨」のお店として使われました。
たばこ屋(旧本澤家住宅)(左)/船宿(右)
たばこ屋(旧本澤家住宅) 【浦安市指定有形文化財】
焼玉エンジン
昭和30年代に浦安の買い出し船として使われたもの。
三軒長屋(浦安の三軒長屋) 【千葉県指定有形文化財】
江戸時代後期の文政から天保年間(19世紀前半)ごろの建物と推定。堀江三丁目18番15号から移築した、木造平屋建て茅葺屋根の建物で、一棟に三軒あります。
魚屋(旧太田家住宅) 【浦安市指定有形文化財】
1905(明治38)年頃の建築。フラワー通り沿い(浦安市堀江三丁目11番7号)から移築したものです。
風呂屋
漁師たちが仕事を終えて直行したのが風呂屋でした。
天ぷら屋
一番通りにあった天ぷら屋「天鉄」をモデルに再現。天鉄は山本周五郎の小説「青べか物語」で主人公が食べに行く店として登場しますが、これは山本周五郎自身が浦安滞在時に足を運んでいたことに由来します。