旧近藤邸と新林公園の古民家〜神奈川県藤沢市〜
最初に紹介する旧近藤邸(上写真)は、1925(大正14)年に藤沢市辻堂に近藤賢二氏の別荘として建てられたもので、設計は遠藤新。帝国ホテル(旧館)の設計で知られるアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトに6年間師事した人物です。1981(昭和56)年に保存を求める声の高まりから、藤沢駅から少し南へ、藤沢市民会館の前庭に移築され現在に至ります。2002(平成14)年には国登録有形文化財に指定されました。
そこから境川をはさんで反対側にある新林公園には、1841(天保12)年築の旧小池邸と江戸時代後期築の旧福原家長屋門(いずれも藤沢市指定重要文化財)が移築されています。併せてご紹介します。
(撮影:裏辺金好)
○地図
○旧近藤邸
○新林公園
旧・福原家長屋門 【藤沢市指定重要文化財】
江戸時代後期築。藤沢市渡会から移築したもので、正面8間半、側面2間2尺の長屋門。
旧・小池邸 【藤沢市指定重要文化財】
1841(天保12年)築。藤沢市柄沢から移築したもので、代々名主・村長を務めた農家。
旧・小池邸 【藤沢市指定重要文化財】