南極観測船「宗谷」〜船の科学館〜
南極観測船の初代が、この「宗谷」。 1938(昭和13)年、ソ連向けの耐氷型貨物船「ホロチャエベツ」として建造されますが、ソ連には引き渡されずに日本の「地領丸」として完成。さらに、1940(昭和15)年、日本海軍の特務艦「宗谷」となって、太平洋戦争を経験し、沈没せずに終戦を迎えます。
その後は引楊船、灯台補給船となり、1956(昭和31)年11月からは日本初の南極観測船として1962(昭和37)年4月まで、6次にわたる南極観測に活躍しました。
これで終わりかと思いきや、引き続き海上保安庁の巡視船として主に北海道で活躍し、1978(昭和53)年に退役。1979(昭和54)年5月から、船の科学館前に係留されて一般公開されています。
士官食堂
通路
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第二科員室
最後は巡視船として活躍した「宗谷」を惜しむ乗組員のメッセージが残されています。
第一科員室
メインエンジン
調理室
南極観測当時は約130名分の料理を調理。
通路
「宗谷」時代の防寒衣類
・・・いや、そんなことよりも可愛らしいネコのヌイグルミが!
第5准士官室
南極観測時代は観測隊員用の居室として使用。
治療室
レントゲンの搭載や、虫垂炎程度であれば簡単な手術も行える設備を持っていました。
通信室
操舵室
船長室
煙突(ファンネル)
ファンネルって、ガンダム好きには違うものを想像しますが、エンジンやボイラーからの煙を排出します。そして、ブルーの帯とコンパスマークが海上保安庁の船であることを示しています。