青函連絡船「羊締丸」〜船の科学館〜
青函連絡船と聞いても、もはや「ピン」と来ない方もいると思いますが、青函トンネルが出来る前、青森と函館を結ぶ国鉄(のちJR)船のことです。ただの船ではなくて、中に鉄道車両(貨車)を収容することが可能で、青森駅に着いた列車は青函連絡船に収容され、函館駅でおろされ、また鉄道線路に戻ります。その中の1隻が、この「羊蹄丸」。同名の船としては2代目です。
昭和40(1965)年に建造され、北海道にある羊蹄山(蝦夷富士)にちなんで)命名されます。そして、昭和63(1988)年の青函トンネル開通をもって引退。22年7ヶ月の間に、航海総距離400万キロメートル、輸送旅客人員のべ1178万人を運びました。
引き続きイベントとして同年6月3日〜9月18日まで、「十和田丸」と共に、青函連絡輸送を行った後、1992(平成4)年にイタリア・ジェノヴァで行われた「国際船と海の博覧会」に日本館パビリオンとして派遣。
これに合わせ、内装は大改装が行われ、外観も白を貴重とした塗装に変更されました。船の科学館で展示公開されてからも、そのままの塗装でしたが、2003(平成15)年に旧塗装に復元されて今に至ります。
外観(展示当初)
ファンネルマーク
日本国有鉄道をあらわすJNRのロゴ。
羊締丸ロゴマーク
外観
鉄道車両の移動が出来るようにレールが付いているのが最大の特徴。
操舵室
青函ワールド
内部は往時の姿をとどめていません。中途半端にリアルな人形が各所で寸劇を繰り広げる青函ワールドがお出迎え。昭和30年代の青森駅と青森駅前をイメージしています。なお、現在は八甲田丸に展示の一部が移設されています。
その様子を動画でご紹介。
青函ワールド
この不気・・・ゴホゴホ、な風景も見納めでしょうか。
青函ワールド
青森駅を再現したコーナー。
青函ワールド
昭和30年12月15日付の新聞。原発事故後に見ると、原子力三法案の文字が飛び込んできます。
スハフ44 25
非常に美麗な状態で保存されていました。サボは「津軽」「上野行」。現在は真岡鉄道の真岡駅で保存展示されています。
スハフ44 25
その内部は・・・ギャー!!!色々と想像を掻き立ててくれる人形たちです。
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現在は千葉県いすみ市の「ポッポの丘」で保存展示されています。
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展示室
休憩室&展示室