報国寺～神奈川県鎌倉市～

　報国寺は臨済宗建長寺派の寺院で、１３３４（建武元）年に、天岸慧広（てんがんえこう／仏乗禅師）の開山により創建されたもの。仏乗禅師は円覚寺の開祖、無学祖元（むがくそげん）に師事し、のちに中国で修業をした高僧です。また、開基については足利尊氏の祖父足利家時または上杉重兼と云われ、両家の菩提寺となっているほか、１４３８（永享１０）年に鎌倉公方の足利持氏が永享の乱を起こして室町幕府方に敗北した際、翌年に足利持氏の嫡男である足利義久が報国寺で自害しています。
　境内に孟宗竹約２，０００本からなる竹林があるのが見どころで、竹の寺とも称される美しい景観を形成しています。
（撮影：裏辺金好）

〇地図

○風景

「やぐら」と呼ばれるこの地域独特の横穴墳墓も見ることができます。