中山寺〜福井県高浜町〜
福井県高浜町の中山寺は、真言宗御室派の寺院で山号は青葉山。青葉山頂の東に位置し、海抜約100メートルの高さにあります。
寺伝によると736(天平8)年、越の大徳と称された泰澄大師が中山寺として創建し、釈迦・阿弥陀・観音の三尊を本尊としたと云われます。その後、鎌倉時代の初めに天台僧である覚阿法印が寺名を一乗寺と改め、馬頭観音坐像を本尊として再興。室町時代に再び中山寺と改めています。
鎌倉後期〜南北朝時代に建立された本堂、本尊である木造馬頭観音菩薩坐像、木造金剛力士立像(阿形・吽形)は国の重要文化財に指定されています。
(撮影:リン)
〇地図
○風景
仁王門
1828(文政11)年築。三間一戸の八脚門で、明治時代に屋根を桧皮葺から瓦葺に改修。さらに1981(昭和56)年の雪害被害によって、銅板葺に改修しています。
木造金剛力士立像(阿形・吽形) 【国指定重要文化財】
鎌倉時代の仏師、湛慶が彫ったものと云われます。
本堂 【国指定重要文化財】
1343(康永2)年築。桁行き・梁間とも五間、入母屋造の桧皮葺です。内部を内陣・外陣・脇陣に分けた密教系本堂の構成となっています。