竹の丸（旧松本邸）～静岡県掛川市～

　竹の丸（旧松本家）は、江戸時代より続く葛布問屋「松屋」を営んでいた松本家が１９０８（明治３６）年に本宅として建築した建物。江戸時代は掛川城の北方を守る曲輪「竹の丸」であった場所に位置します。
　大正末期から昭和初期にかけて、離れを平屋建から二階建に増築。そして、１９３６（昭和１１）年に当時の掛川町へ寄贈され、長らく一般には非公開でしたが２００７（平成１９）年に掛川市指定文化財となり修復工事を経て、２００９（平成２１）年から一般公開されています。
　豪商であったため、米騒動のときに押しかける人からから脱出するために、様々な脱出装置を増築して仕掛けるという、忍者屋敷のような邸宅なのが特徴です。
（撮影：裏辺金好）

〇地図

○風景

2階建てに増築されている離れ。ここから見える紅葉は格別。

離れ2階貴賓室