永平寺～福井県永平寺町～

　永平寺は１２４４（寛元２）年に道元禅師が、信徒の1人であった越前の土豪、波多野義重の招きにより大仏寺（だいぶつじ）として建立したもので、２年後に永平寺として改称。本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏で、總持寺（横浜市鶴見区）と並ぶ日本曹洞宗の中心寺院（大本山）です。
　九頭竜川支流の永平寺川上流に位置し、山門から中雀門、仏殿、法堂を一列に並べ、大庫院や僧堂と廻廊で連絡しているのが特徴。戦乱などにより伽藍はたびたび焼失しますが、江戸時代以来の建物が数多く残り、仏殿（上写真）や法堂など１９棟が２０１９（令和元）年に、国の重要文化財に指定されています。
（撮影：リン）

〇地図



○風景



勅使門　【国指定重要文化財】
１８４４（天保１５）年築。（撮影：裏辺金好）

傘松閣（さんしょうかく）
１９３０（昭和５）年築。２２２畳敷きの大広間があり、２３０枚の花鳥図が天井にはめ込まれているのが特徴です。

山門　【国指定重要文化財】
１７４７（延享４）年築。

僧堂　【国指定重要文化財】
１９０１（明治３４）年築。

大庫院　【国指定重要文化財】
１９２９（昭和４）年築。

承陽門　【国指定重要文化財】
１８８１（明治１４）年築。

仏殿　【国指定重要文化財】
１９０２（明治３５）年築。

一文字廊と仏殿　【国指定重要文化財】

法堂　【国指定重要文化財】
１８４２（天保１３）年築。


中雀門、中雀門東方廻廊、中雀門西方廻廊　【国指定重要文化財】
中雀門は１８５２（嘉永５）年築。廻廊は１９３０（昭和５）年築。

大光明蔵　【国指定重要文化財】
１９２９（昭和４）年築。（撮影：裏辺金好）

鐘楼堂

報恩塔

えちぜん鉄道永平寺口駅本屋　【国登録有形文化財】
１９１４（大正３）年築。２０１４（平成２６）年に新駅舎が建設されてからは、地域交流館として使用されています。

旧京都電燈古市変電所　【国登録有形文化財】
１９１４（大正３）年築。えちぜん鉄道永平寺口駅構内にあり煉瓦造平屋建、切妻造桟瓦葺。木造トラスとし、開口部の頂端部を迫石とした煉瓦アーチで造られています。

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