がくてつ機関車ひろば〜静岡県富士市〜


 がくてつ機関車ひろばは、2021(令和3)年8月21日に岳南電車が岳南富士岡駅構内(駅舎西側)に開設したもので、2012(平成24)年3月17日に貨物輸送が廃止されるまで活躍した4両の電気機関車が展示されています。
 展示にあたり、塗装会社のボランティア団体「塗魂(とうこん)ペインターズ」の県内業者が電気機関車の再塗装を無償で請負い、美しさを取り戻しているほか、現役時代の姿を感じられるよう無電圧化した架線が残され、パンタグラフを上げた状態で展示されています。
 (撮影:裏辺金好)

〇地図



○風景


展示車両の紹介板も整備されています。


ED501(1928年=昭和3年製)
川崎造船所(現・川崎重工)製の電気機関車で、上田温泉電軌(現・上田電鉄)デロ301として誕生。1940(昭和15)年に三河鉄道(現・名鉄三河線)に譲渡。さらに1970(昭和45)に岳南鉄道に譲渡され活躍しました。


ED291(1927=昭和2年製)
豊川鉄道が導入した日本車輌製の電気機関車で、豊川鉄道時代はデキ52形と呼ばれていた。後に豊川鉄道が国鉄に買収され飯田線の一部となると、ED29形に形式が変更された。岳南鉄道に譲渡後は貨物列車の牽引や入換用に使用されていたが、貨物輸送量の減少により岳南富士岡駅に留置されるようになり、現在に至る。


ED402(昭和40年製)
ED40形は松本電鉄(現・アルピコ交通)で活躍していた日本車輛製の電気機関車で、ダム開発の資材運搬に従事していました。ダム工事完了後、1971(昭和46)年に岳南鉄道に2両が譲渡され、後に、3号機が赤色とクリーム色の日本大昭和板紙(現在は日本製紙の板紙事業部)のコーポレートカラーに塗られたのち、茶色とクリーム色に改められています。


ED403(昭和41年製)
3号機は展示にあたり、赤色とクリーム色の日本大昭和板紙のコーポレートカラーに再塗装されています。


ワムも2両が展示されています。

正式な展示車両ではないようですが、2018(平成30)年に引退した7000形7002号も留置されています。




↑ PAGE TOP