箱根神社〜神奈川県箱根町〜
箱根神社は箱根大神と総称される瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を御祭神とする神社。
社殿によると、第5代孝昭天皇の御代に箱根山の駒ヶ岳に神仙宮を開いたのが始まりとされ、さらに奈良時代の757(天平宝字元)年に箱根山に入峰した万巻上人が、現在の地に箱根権現を祀る社殿を建立しました。
平安時代初頭に東海道の官道として箱根路が開通すると、道中安全を祈る往来の人々により知られるようになり、とりわけ鎌倉時代には源頼朝が、二所詣(箱根権現※現・箱根神社と、伊豆山権現※現在の伊豆山神社への将軍家参詣)を創始。
1232(貞永元)年に鎌倉幕府が制定した御成敗式目では「伊豆箱根両所権現」として、祈誓を捧げる神々の筆頭に挙げられます。
室町時代は関東公方の足利氏、戦国時代は小田原の後北条氏、江戸時代に入ると徳川家康が深く信仰し、1618(元和4)年に東海道に箱根宿、箱根関所が整備されると、益々多くの人々が信仰するようになりました。
明治に入り、神仏分離令によって関東総鎮守箱根大権現から、箱根神社へ改称し、現在に至ります。
(撮影:裏辺金好)
○地図
○風景
芦ノ湖と平和の鳥居
1952(昭和27)年に建立。サンフランシスコ講和条約締結と当時の皇太子明仁親王の立太子の礼を記念したものです。
境内図
第三鳥居
第六天神社
第四鳥居
九頭龍神社(新宮)
芦ノ湖の守護神である九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)を祀る神社。新宮は箱根神社に隣接しますが、本宮は箱根園にある「箱根九頭龍の森」の中に位置しています。