塩尻は松本市の南に位置し、OA機器の生産で有名ですが、江戸時代には中山道、三州街道、北国西街道が合流する宿場町としてさかえ、当時の民家が数多くのこり、旧郷原宿は宿場の面影をとどめています。歴史ある街なので一度は訪れたいところ。
さて、JR東海の担当となった塩尻から中津川の間は完全にローカル線となります。一日に10本しか列車が無いという区間もあるぐらい。それでも南木曽駅は江戸時代の宿場町・妻籠宿への最寄り駅となっています。この他、付近には馬篭宿もあり、木曽路は宿場町が良く残っていますね。
中津川から先から名古屋までの区間は利用客数が急激に増えます。とりわけ、瑞浪、多治見、春日井は特に名古屋のベットタウンとなっていて、また大曽根では名古屋市営地下鉄・名古屋ガイドウェイバスゆとりーとらいんと、高蔵寺では愛知環状鉄道と接続し、利用客が特に多くなっています。
今でこそ名古屋周辺のJRは乗客が多いですが、かつては少ないものでした。そこで対策を施し、最も早く乗客が増えたのが中央線です。付近に名古屋鉄道がなかったのが幸いしたとか。 また、多様な需要に応えるべく運転されているのが快速「セントラルライナー」。 310円を追加で支払うことで乗車することになるのですが、特急を使うまでもないけど、出来るだけ早く先へ行きたい!・・・という人には便利で人気の列車。JR側も「出来れば特急を使って欲しい」けれども、快速より、さらに速達する列車の需要も大きい。ならば、というわけで、こういうやり方は非常に良いのではないかと思います。 それから、愛知万博における「エキスポシャトル」で一定の需要があると判断され、中央本線から愛知環状鉄道(高蔵寺〜岡崎)への乗り入れが定期化されたのは大きなニュースです。 さて、それでは最後に名古屋駅に姿を見せる車両を御紹介して、お別れとしましょう。 (上左写真は名古屋駅)
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